2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。

講義概要

2003年度

衛生学         対象学年:第3学年
担当教員:      大槻剛巳,兵藤文則

[G.I.O]
1. 人間をとりまく自然,社会環境因子と健康の関連を探求し,疾病の予防・早期発見および健康の維持増進を図る科学領域において,健康問題を個人の問題としてのみとらえず,様々なレベルでの集団,社会における問題として解析し,対処することを理解する。
2. マスメディアによってとりあえげられる種々の環境・健康・栄養・労働にまつわる社会的問題の医学的側面を評価し,自分なりの意見を身につける。
3. 社会環境,労働環境,産業現場における医師の役割を理解し,想定される種々の場面での対応の基礎的側面を理解する。

[S.B.O]
1. 産業保健における産業疲労,健康管理,労働災害について説明できる。
2. 種々の職業病の原因,発症機序,症状,治療,予防について説明できる。
3. 労働衛生行政について,国内,国際的な視野から説明できる。
4. 食品衛生,中でも食中毒について,分類,原因,現状,症状,治療,予防を説明できる。
5. 健康維持増進における栄養の役割を説明し,具体的な栄養所要量について解説できる。
6. 地球環境における健康問題を挙げ,国際的な取り組みを説明できる。
7. 大気と水について,健康被害との関連から説明できる。
8. 社会的問題となっている環境問題のうち人の健康に深く関わる問題について解説できる。
9. 公害の歴史,原因,医学的ならびに社会的対応について解説できる。
10. 廃棄物処理について説明できる。

[講義項目]

1. 概説(環境衛生,産業保健)
2. 大気と水
3. 衣服および住居
4. 環境
5. 公害
6. 廃棄物処理
7. 食中毒
8. 栄養と健康
9. 産業疲労
10. 職場の健康管理
11. 職業病
12. 労働衛生行政
13. 国際労働衛生


[教科書]
スタンダード公衆衛生学:眞野喜洋 編:文光堂 (必要に応じてプリントの配布あり)

[参考書]
分子予防医学:松島綱治 編:医学書院
国民衛生の動向(厚生の指標臨時増刊)2002年第49巻第9号:厚生統計協会
産業医学実践講座:日本産業衛生学会近畿地方会 編:南江堂
TEXT公衆衛生・予防医学:大野良之 編:南山堂

[試験]
1学期末に試験を行う。場合によっては補充試験を行うこともある。
連絡その他はe-mailにて大槻まで([email protected])。